Archive for the ‘小児麻酔’ category
2010年9月26日
1気圧下で被検者に有害刺激(ex.皮切)を加えた時に50%が体動を示す肺胞内の最低濃度。つまりMACが低ければその吸入麻酔薬は強力と言える。麻酔薬特有の考え方の一つだ。当然、様々な併用薬剤や年齢によってもMACは異なる。成人は、
★ハロタン:0.74%
★イソフルラン:1.15%
★エンフルラン:1.68%
★エーテル:1.92%
★セボフルラン:2.05%
★デスフルラン:6.0%
★笑気:105%
(※上記データは兵頭正義著、マイナーテキストブック麻酔科学、金芳堂から抜粋)
セボフルランは鎮痛効果が弱いことが分かる。笑気と組み合わせるのが僕は好きだが、大気汚染や催奇形性など問題点は大きい。しかし笑気の鎮痛効果は絶大であると感じることも多い今日この頃である。
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2010年9月26日
筋弛緩の指標としてTOF刺激なるものがある。2秒間で4回、尺骨神経を刺激し、筋肉の収縮を促す。開眼には1回目の刺激よりも4回目の刺激による収縮の程度が半分以上あれば可能であるらしい。
僕は麻酔中は2回目の刺激による筋収縮があるかどうかで次の筋弛緩薬を追加している。絶対に動いてはいけない手術でありかつ術後抜管して病棟に返る時は非常に重宝している。筋弛緩薬が必要ない手術であれば導入から追加しなければいい。すぐに終わる手術なら導入に使用する量も考えないといけないし、使用するかどうかも考えないといけない。
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2010年9月26日
やっと認可されたというかんじでしょうか??
スガマデクスは筋弛緩剤リバースに劇的な変化をもたらすような気がする。ここは小児科医としても使えるようになっておかなければならないとこだろう。実際に使った感触を麻酔科の先生方に聞いてみよう。
すばらしい!!
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2010年9月26日
南米の狩人(?)が矢の先に塗っていたらしい筋弛緩薬。
詳細は述べないが筋弛緩薬の代名詞と言っていいのかもしれない。Rapid sequence inductionの時に先に筋弛緩薬を投与するプレクラリゼーションや、拮抗後に筋弛緩薬の効果が再度出現するリクラリゼーションは、クラーレからきているようだ。名前くらいは覚えておきたい。
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2010年9月26日
脱分極性筋弛緩薬。作用発現まで数秒~十数秒でありRapid sequence inductionに使用される。線維束性収縮を起こす。作用消失までも早いので直ぐに筋弛緩薬の追加が必要になる。
ネット上に書いてあった話だが、昔麻酔科医がその専門的知識を利用して上記薬剤を用いて妻を殺害したことがあるらしい。しかしその妻の遺体から自然には体内に存在しないサクシニルコリンの代謝産物が検出され他殺であることが判明し逮捕されたらしい。
筋弛緩薬は正しく使えば非常に有用な薬剤。
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2010年9月26日
金芳堂出版に兵頭正義先生著のMinor Textbook麻酔科学(第11版)を参考に僕の考えも付け加えて記載します。
対象疾患としては、脳腫瘍、脳動脈瘤、脳動静脈奇形、水頭症、外傷、血腫など。前投薬も鎮静が必要かもしれないが、病棟で内服して移動中に舌根沈下したら大変。慎重を要さないといけない。
導入はチオペンタールとプロポフォールがいいと思う。とにかく血圧を変動させないことが重要。挿管前のフェンタニル静注も僕はした方がいいと思う。笑気は若干脳血流量を増加するようなのでその使用は慎重を期したいが特に問題ないような気がする。ハロタンやエンフルランは脳血流量を増加するので使用は控えたい。バッキング厳禁!!!
低血圧麻酔も必要になるのかもしれない。
脳圧上昇の原因は…、
①低酸素血症
②高炭酸ガス血症
③胸腔内圧・静脈圧・動脈圧上昇
筋弛緩剤は何でもいいような気がする。
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2010年9月26日
2007年に統一されたらしい。
14G オレンジ 2.2mm 314ml/min
16G グレー 1.8mm 208ml/min
18G グリーン 1.3mm 110ml/min
20G ピンク 1.1mm 63ml/min
22G ブルー 0.9mm 38ml/min
24G イエロー 0.7mm 24ml/min
役に立つ情報だ。豆知識。
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2010年9月26日
この計算式を長い間探していた。以外と教科書に載っていない。酸素化の指標としてOIが用いられるが、このOIの計算式はMAPが分かっていないと成立しない。というわけで…、
■OI=MAP×FIO2/PaO2
■MAP=PEEP+(PIP-PEEP)×Ti×RR/60
覚えておいてチョ。ちなみにこの計算式は静岡こどもの植田先生が執筆された日本小児科学会雑誌(113巻10号)の小児インフルエンザ重症肺炎・ARDSの診療戦略から引用した。
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